2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ハローイン

○入り口に箒置かれてハローイン (いりぐちにほうきおかれてハローイン) ○レジの娘のとんがり帽子ハローイン 秋甫 ○南瓜一つ中くり抜かれハローイン 々 ○ハロゥインや街かそれとも道の駅 々 入り口に箒を一本立てかけて、只今ハロゥインの魔女が来ているよ…

紅葉

○紅葉をシンメトリーに物部川 (こうようをシンメトリーにものべがわ) ○渓流のもみじ揺らしぬ磧投げて 秋甫 ○赤く燃え黄色く燃えて照紅葉 々 ○錦秋やいのちは燃えて逝くものと 々 朝晩の温度差も大きくなっているようだ。そろそろ四国にも紅葉がやって来る…

神の留守

○贖罪の魚食べ尽くす神の留守 (しょくざいのうおたべつくすかみのるす) ○田の神へ山芋供ふ神の留守 秋甫 ○神の留守シナゴーグ銃撃事件 々 ○聖顔にルオーの顔や神の留守 々

釣瓶落し

○老境は釣瓶落しの日のごとし (ろうきょうはつるべおとしのひのごとし) ○来客に釣瓶落しの陽を言えず 秋甫 ○長電話つるべ落しにやきもきす 々 ○釣瓶落し昨日はできて今日出来ぬ 々 SONY ICF=M780N ラジオ届きました。ありがとう。 見た目は大きな弁当箱の…

拘杞の実

○拘杞の実のとろりと紅く酔いにけり (くこのみのとろりとあかくよいにけり) ○拘杞の酒浮く実沈む実二分さる 秋甫 ○クコの実を食べて兎の眼は赤し 々 ○拘杞の実の熟れて寂しき屋敷あと 々 下の空き地につい2,3年前まで、道淵に拘杞の実がなっていたのに、…

山梔子

○口堅き山梔子の実の孤独かな (くちかたきくちなしのみのこどくかな) ○沢庵に山梔子の実の黄色かな 秋甫 ○山梔子の口の堅さを好まれし 々 ○山梔子の実黙って自分色に染め 々 里芋の収穫を手伝う。畑に出て里芋の土やひげを取って出荷する篭に入れていく作…

○鵯のひぃよひぃよと佳き日かな (ひよどりのひぃよひぃよとよきひかな) ○鵯の声朝一番は便所のうら 秋甫 ○午後からのメランコリーに鵯高音 々 ○あんなに崩れても一つ鵯の空 々 典型的な秋日和。どこまでも澄んで明るいと妙に寂しいものである。どんより曇…

新米

○新米の玄米袋ごと届く (しんまいのげんまいぶくろごととどく) ○新米の来て米櫃の古米かな 秋甫 ○新米を廊下に積んで古米炊く 々 ○新米に従弟の顔が描いてある 々 先日甲賀の従弟が2袋(60キロ)も玄米を送ってきた。郵便局の配達車から華奢な女の子が30キ…

団栗

○団栗をポケットに入れ村祭り (どんぐりをポケットにいれむらまつり) ○旅の服脱げば団栗こぼれ落つ 秋甫 ○孫のこと団栗拾いつつ想う 々 ○団栗の丸い大きいもの拾う 々 当地の秋祭り。午後ときどきの雨模様に太鼓台にはビニールが掛けられて英明君の作業場…

秋の潮

○秋潮の寄せ来るように鰯の群 (あきのしおのよせくるようにいわしのむれ) ○秋潮や肌寒くなる昏の釣り 秋甫 ○秋潮に一日暮らす眩暈かな 々 ○秋潮や港に群れを追い込みぬ 々 釣り行脚(第二日目)

流星

○流星やオートキャンプの火を消して (りゅうせいやオートキャンプのひをけして) ○オリオンの流星を待つテントかな 秋甫 ○流星に魚供えてキャンプの火 々 ○火の饗宴閉じ流星の出番かな 々 第三回釣り行脚(第一日目)

十三夜

○十三夜ひとり芝居の舞台かな (じゅうさんやひとりしばいのぶたいかな) ○十三夜とて出て見れば月はなし 秋甫 ○まろきことただなまめかし十三夜 々 ○後の月居ぬ人にこそ語りける 々

鵙日和

○草燃えてトゥルルトゥルルと鵙日和 (くさもえてトゥルルトゥルルともずびより) ○洗濯物四竿干したる鵙日和 秋甫 ○鵙日和芋掘る端から土乾く 々 ○鵙日和掘りたての芋貰ひけり 々 鵙日和は最も秋らしい一日。畑のあちらこちらから枯草を燃やす烟があがって…

秋惜しむ

○岸壁にチヌ釣る人や秋惜しむ (がんぺきにチヌつるひとやあきおしむ) ○恋人にも母にもなれず秋惜しむ 秋甫 ○さよならの文字をメールに秋惜しむ 々 ○秋惜しむそろそろ髪を切るころか 々 買い物に出た帰り、漁絵港の岸壁へ寄ってみると投げ釣りをしている人…

青蜜柑

○少年の額のニキビ青蜜柑 (しょうねんのひたいのニキビあおみかん) ○間引かれて転がりをりぬ青蜜柑 秋甫 ○青蜜柑餌にしてハマチ青かりき 々 ○消毒の痕の白けり青蜜柑 々

われから

○藻の虫のわれから鳴くと吾知りぬ (ものむしのわれからなくとわれしりぬ) 写真は藻にいるわれから ○朝の汁われから一つ浮いてをり 秋甫 ○われからの節の痛みに鳴きけりや 々 ○われからに神の恵みの藻豊穣 々 われからは海洋に生息する小型の甲殻類で、藻に…

秋祭

○伊勢音頭に楽車曳くや豊穣祭 (いせおんどにだんじりひくやほうじょうさい) ○大樟に風船架かる秋祭 秋甫 ○太鼓の音隣の町は秋祭 々 ○灯ともりし戸の提灯へ秋祭 々 各地に秋祭の声が聞こえてきました。今日から西条祭です。数年前に見に行った最終日は其々…

温め酒

○白烏賊の梅肉和えに温め酒 (しろいかのばいにくあえにぬくめざけ)という ○温め酒女だてらと言われぬや 秋甫 ○ぷちぷちと紫蘇の実噛んで温め酒 々 ○温め酒顔の赤らむこともなく 々 この間の釣り旅を鳴門北で切り上げた時、丁度昼時に新鮮魚市場に出会った…

秋麗

○生粋の薩摩芋かな秋麗 (きっすいのさつまいもかなあきうらら) ○自画像は希林かピン子秋麗 秋甫 ○秋うららぎっくり腰を忘れまじ 々 ○鳥は鳴き実は熟しをり秋うらら 々 神さまの封書 今も信じていることがあります。それは、人はみなこの世に生まれて来る時…

鱗雲

○鱗雲ティラノサウルスは見上げていた (うろこぐもティラノサウルスはみあげていた) ○釣り人の目を瞑りても鱗雲 秋甫 ○ウロコ雲大気の池は渇水に 々 ○うろこ雲並んでいるよでランダムで 々 生物の紀元は海から始まるが、やがて陸へ上がって行った生物はそ…

十月

○十月や錦のベラを釣り上げる (じゅうがつやにしきのベラをつりあげる) ○十月や釣り竿を振る手の慣れて 秋甫 ○十月の雨釣りバカの世に多き 々 ○十月を釣りして過ぎる侭にして 々 ベラという魚は幼魚のうちは雌で体が極彩色になっているというのです。釣り…

秋雨

○秋雨や港は傘の釣り人たち (あきさめやみなとはかさのつりびとたち) ○釣り人の佇む堤秋の雨 秋甫 ○秋の雨ボートの人を戻しくる 々 ○秋雨の港にけぶる一日かな 々 朝から小雨。①津田の砂浜にて投げ釣りを試みるが雨脚が強くなって次へ移動。②鶴羽漁港 ③鶴…

身にしむ

○身にしむや暮れる提に竿畳む (みにしむやくれるつつみにさおたたむ) ○身にしむや釣りの足元より暮れて 秋甫 ○釣り終えて海鳥の声身にしむる 々 ○身にしむや巌を塒に海の鳥 々 朝から雨もようのあやしい日 ①房前ノ鼻 ②原公園(川尻) ③平賀源内記念館裏の…

寒露

○鰡飛んで河口を上る寒露かな (ぼらとんでかこうをのぼるかんろかな) ○きびなごの寒露の水輪船泊 秋甫 ○船底を魚影ゆっくり寒露かな 々 ○釣竿を鳶と見つめる寒露の日 々 今日は寒露の日ということですが穏やかです。また釣り行脚に出ました。 高速道路にて…

秋時雨

○今朝見れば瀬戸の八十島秋時雨 (けさみればせとのやそじまあきしぐれ) ○浦山に雲走らせる秋時雨 秋甫 ○奥山を隠して里の秋時雨 々 ○わき菜採る人濡らしゆく秋時雨 々 ━わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣舟━(万葉集)小野の篁 颱風の…

秋思

○沖の雨碇泊の灯の秋思かな (おきのあめていはくのひのしゅうしかな) ○雲低きことも秋思というべきか 秋甫 ○里暮れて老いるに早き秋憂う 々 ○物の実のみな裏作に秋憂う 々 颱風25号は九州の福岡から山口の日本海側へ抜けているというのに、山じ風が夜半か…

ひつじ田

○ひつじ穂の垂れても哀れ先の草 (ひつじほのたれてもあわれさきのくさ) ○ひつじ田になりて雨の日多かりき 秋甫 ○ひつじ田の雨に蛙の二、三声 々 ○ひつじ田に季は戻らぬ水田にも 々 稲を刈った後のひつじ田には秩序正しく青々とした草が伸びています。それ…

稲架

○峠来て稲架の日当たりばかりかな (とうげきてはぜのひあたりばかりかな) ○道端に稲並べられ日の匂い 秋甫 ○稲架の田をサインコサイン下校の児 々 ○稲架けて今年の出来を愛おしむ 々 「散歩の戻り、峠を上がると、そこは小さな田圃であった。」その小陽だ…

菜虫

○菜虫とて一山喰らう心意気 (なむしとていちざんくらうこころいき) ○一寸の菜虫殺して五分の呵責に 秋甫 ○菜の色を体に摂って菜虫かな 々 ○大方は小菜蛾となりし菜虫かな 々 最近は菜虫採りの作業を見かけなくなりましたね。労働賃金が高くなったので手作…

葦火

○蘆火守る漢の貌の神々し (あしびもるおとこのかおのこうごうし) ○伸びしろはカットされつつ葦焼かる 秋甫 ○ふるさとの葦焼く烟夕なずむ 々 ○夕暮れて葦火の明り残しをり 々 火を点けるって好きですよ。いえ決して放火はしませんが、太古の昔人間が初めて…