○拘杞の実のとろりと紅く酔いにけり
(くこのみのとろりとあかくよいにけり)
○拘杞の酒浮く実沈む実二分さる 秋甫
○クコの実を食べて兎の眼は赤し 々
○拘杞の実の熟れて寂しき屋敷あと 々
下の空き地につい2,3年前まで、道淵に拘杞の実がなっていたのに、去年も今年もそこにクコは実らなかった。クコの木は丁度道の角にあったので、農作業の車に障害だったのか、その辺りは道の方がどんどん広くなっていってクコの木は伐られてしまったのだろう。そこでいつの年か掌にいっぱいクコの実を摘んだことがあった。料理酒につけてみたのであるが、上に浮くもの、底へ沈むものそれぞれ半分づつくらいに分かれていた。